高い殺菌・消臭力を持っているとして医療や介護現場からも現在注目されている次亜塩素酸水ですが、実は用途によって水で濃度を調整する事が出来ます。そこで、ここでは次亜塩素酸水を使用する際の目安となる濃度や、濃度によってどのように使い分ければよいかについて話をさせて頂きたいと思います。

 

最も濃度の高い500ppm次亜塩素酸水

市販されている次亜塩素酸水の中で最も濃度が高い500ppmをそのまま使用します。ただし、販売メーカーによってはして購入しましょう。

 

使用目的

風呂場などのカビ取りやトイレの便器内の清掃に使用する事が出来ます。また、ノロウイルスなどのウイルス感染によって伴う嘔吐や下痢といった汚物処理の際の緊急的な除菌として使用します。日常的に400ppm濃度の次亜塩素酸水を使用することは高濃度過ぎるため、コスト面を考慮すると上記の使用や緊急時の際に使用し、日常的には薄めて使用するのが適切です。


200ppmの次亜塩素酸水

家庭用として利用する次亜塩素酸水の中では一般的な濃度と言えます。しかし、家庭用として見た場合、緊急を要する様な場面でない限りは200ppmでも濃度が濃いと考えます。200ppm次亜塩素酸水は400ppm次亜塩素酸水500mlに対して水道水500mlで薄める事で400ppmの濃度の半分、つまり200ppmの濃度の次亜塩素酸水を作る事が出来ます。

 

使用目的

強い除菌力が必要となるキッチン周りの除菌や、肉や魚など菌が繁殖しやすい食品を調理した際のまな板や包丁の除菌、ごみ箱の除菌、室内エアコンや空気清浄機といった空調関連機器の除菌や消臭に用いるのに適しています。

 

 

 

100ppmの次亜塩素酸水

家庭用消臭を目的に使用するのに適した濃度です。
ただし、ペットを室内飼育している場合などは臭いの発生源から常にニオイが発生しており、次亜塩素酸水は殺菌消毒に関してはとても強い殺菌力を有していますが分解力も早いため、臭いを感じた都度、スプレーなどで消臭を行う必要があります。
100ppm次亜塩素酸水は500ppmの次亜塩素酸水に対して5倍の水道水で薄める事で作る事が出来ます。

 

まとめ

カーテンやカーペット、ベッドや枕など、室内にある布製品の消臭、トイレ使用後、車内の消臭、下駄箱の消臭などに適しています。

水道水で薄める事で500ppmの濃度の次亜塩素酸水から200ppmや100ppmの次亜塩素酸水を簡単に作る事が出来ますので、コスト面などを考慮すると500ppmの濃度の物を購入し、必要に応じて薄めて使用するのが最適です。風邪やインフルエンザ、ノロウイルスの予防として加湿器を使う際、普通の水道水だけでは頼りなさを感じることもあります。
そんな時には次亜塩素酸水に対応した加湿器が、次亜塩素酸水の販売元やメーカーから販売されていますので、使用してみてはいかがでしょうか?


次亜塩素酸水を使う時の目安濃度とは

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